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基礎知識

2025.10.25

屋根の部分修理費用を徹底解説!相場から安く抑えるコツまで

はじめに

In order to fit properly shingles are cut.

屋根は建物を風雨から守る重要な部分であり、その一部が破損すると家全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

具体的には、瓦のズレやひび割れ、スレート屋根の欠け、棟板金の浮きや剥がれ、雨樋の破損、コーキングの劣化などが挙げられます。

これらの初期症状を見逃さず、早めに対処することが非常に重要です。

屋根の破損を放置すると、小さな問題が大きな被害へと拡大するリスクが高まります。

例えば、小さなひび割れから雨水が侵入し、雨漏りや家の構造材の腐食を引き起こすことがあります。

また、強風時に破損箇所がさらに広がり、屋根材が飛散して近隣に被害を与える可能性も否定できません。

結果として、部分修理で済んだはずの費用が、屋根全体の葺き替えや大規模な補修工事へと膨らんでしまうケースも少なくありません。

そこでこの記事には屋根の部分修理の費用についてご紹介します。

 

屋根の部分修理にかかる費用相場と内訳

屋根の部分修理にかかる費用は、損傷の程度や修理箇所、使用する屋根材の種類によって大きく変動しますが、一般的な相場としては数万円から数十万円程度が目安となります。

全体的な葺き替え工事と比較すると、大幅に費用を抑えられるのが部分修理の大きなメリットです。

修理費用の内訳は主に「材料費」「工事費(人件費)」「足場費用」「諸経費」に分けられます。

材料費は、交換する瓦やスレート、板金などの部材費用です。工事費は職人の技術料で、作業の難易度や日数によって変わります。

部分修理の場合、高所作業が伴わない軽微な補修であれば足場が不要なことも多く、その分費用を抑えることが可能です。

しかし、安全確保のためや高所の作業では足場が必要となり、その費用が別途発生します。

諸経費には、運搬費や廃材処分費などが含まれます。

正確な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取り、詳細な内訳を確認することが不可欠です。

 

部分修理の費用を左右する要因

屋根の部分修理費用は、様々な要因によって変動します。

これらの要因を理解することで、より正確な費用感を把握し、適切な業者選びに繋げることができます。

まず、最も大きな要因の一つは「屋根材の種類」です。

瓦屋根、スレート(コロニアル、カラーベスト)、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルなど、屋根材によって材料費や施工方法が異なり、それに伴い修理費用も変わります。

例えば、瓦の一枚交換とスレートの一部補修では、単価や作業時間が異なります。

次に「劣化の範囲と程度」です。

一部の瓦が割れているだけなのか、広範囲にわたって防水シートまで損傷しているのかによって、必要な作業量と費用は大きく変わります。

雨漏りの有無も重要な判断基準となります。

さらに「作業の難易度」も大きな要因です。

急勾配の屋根や複雑な形状の屋根、高所作業が伴う場合などは、安全対策や特殊な技術が必要となるため、費用が高くなる傾向があります。

また、既存の屋根材が特殊で手配に時間がかかったり、加工が必要な場合も費用が上がることがあります。

症状別!具体的な修理費用例

具体的な症状ごとに、屋根の部分修理費用の目安を見ていきましょう。

ただし、これらはあくまで一般的な参考価格であり、実際の費用は現場の状況や業者によって異なります。

  • 瓦のズレ・割れ補修:1枚あたり5,000円~2万円程度。ズレを直すだけであれば数千円、交換が必要な場合は材料費と工賃がかかります。
  • スレートのひび割れ・欠け補修:1枚あたり5,000円~1.5万円程度。専用の補修材や塗料で対応する場合と、部分的に交換する場合があります。
  • 雨樋の部分修理・交換:1箇所あたり1万円~5万円程度。破損箇所が小さい場合や、金具の交換などで対応できる場合は安く済みます。
  • 棟板金の浮き・剥がれ補修:1メートルあたり5,000円~1.5万円程度。釘の打ち直しやコーキング補修、部分的な交換などで対応します。
  • 漆喰の補修:1メートルあたり3,000円~8,000円程度。瓦屋根の棟部分に使われる漆喰の剥がれやひび割れを補修します。
  • コーキングの打ち替え:1メートルあたり500円~2,000円程度。屋根材の継ぎ目や壁との取り合い部分の防水性を高めます。

これらの費用には、足場費用が含まれていないことが多いです。

高所作業が必要な場合は、別途10万円~30万円程度の足場費用が発生する可能性があります。

修理箇所が複数ある場合や、同時に他のメンテナンスを行う場合は、総額で割引が適用されることもあります。

 

屋根の部分修理で費用を安く抑えるコツ

屋根の部分修理費用をできるだけ抑えたいと考えるのは当然です。

いくつかのポイントを押さえることで、賢く費用を削減することができます。

相見積もりを取る

最も重要なのは複数の業者から相見積もりを取ることです。

1社だけの見積もりでは、その価格が適正かどうか判断できません。

複数の業者から見積もりを取ることで、費用相場を把握し、不当に高い業者を避けることができます。

また、各業者の提案内容や対応を比較検討することで、信頼できる業者を見つけやすくなります。

定期的な点検

次に早期発見・早期修理を心がけましょう。

屋根の劣化は徐々に進行するため、早期に発見できれば部分的な補修で済むことがほとんどです。放置すればするほど被害が拡大し、修理費用が高額になるリスクが高まります。

年に一度程度の目視点検や、専門業者による定期点検を検討するのも良いでしょう。

火災保険の活用

火災保険の活用も有効な手段です。

自然災害(台風、強風、雪、落雷など)による屋根の損傷は、火災保険の補償対象となる場合があり、保険が適用されれば自己負担を大幅に減らすことができます。

ただし、経年劣化による損傷は対象外となるため注意が必要です。

地域密着型の業者を選ぶ

また、地域密着型の業者を選ぶことも費用削減に繋がることがあります。

地域に根差した業者は、移動費や広告費を抑えられるため、大手業者に比べてリーズナブルな価格でサービスを提供している場合があります。

地元の評判も確認しやすいメリットもあります。

 

まとめ

屋根の部分修理費用は、損傷の状況や屋根材の種類、業者によって変動しますが、適切な知識と準備があれば費用を抑えつつ賢く修理を進めることが可能です。

小さな劣化を見逃さず、早めに専門業者に相談することが、結果的に費用を抑え、家を守ることに繋がります。

複数の業者から相見積もりを取り、丁寧な説明と明確な見積もりを提供する信頼できる業者を選びましょう。

また、自然災害による損傷であれば、火災保険の活用も検討し、自己負担を軽減できる可能性があります。

ご自宅の屋根に異変を感じたら、放置せずに専門家による診断を受け、適切な時期に適切な修理を行うことで、安心して快適な暮らしを維持してください。