2025.09.17
2階の減築リフォーム費用相場は?広々とした平屋にするメリット・デメリットを解説!
はじめに
ライフスタイルの変化や高齢化に伴い、広すぎる家を使いやすくしたいと考える方が増えています。
中でも、2階建ての家を1階部分だけにして平屋にする「減築」は、生活の動線をシンプルにし、快適な暮らしを実現する選択肢として注目されています。
しかし、減築は大規模な工事となるため、費用や工事内容について不安を抱く方も少なくありません。
この記事では、住宅建築のプロフェッショナルである誠賀建設が、2階の減築にかかる費用相場や、工事の流れ、そして減築のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
減築を検討している方はぜひ参考にしてください。
2階を減築するリフォームの費用相場
2階建ての住宅を平屋に減築する場合、費用は1㎡あたり15万円程度です。
この金額は、減築する面積や建物の構造、使用する資材、内装の仕上げ方法によって大きく変動します。
費用を左右する要因として、まず挙げられるのが解体する面積です。
2階部分の解体面積が広いほど、費用は高くなります。また、建物の構造も重要な要素です。
木造、鉄骨造、RC(鉄筋コンクリート)造など、構造によって解体費用や補強費用が異なり、一般的にRC造が最も費用が高くなります。
さらに、新しい屋根の仕様や、新しくする壁や床の仕上げ材、窓やドアの交換といった内装・外装工事の内容によっても費用は変わります。
そして、減築によって建物の重心やバランスが変わるため、1階部分の耐震補強が必要になる場合があり、その費用も必要です。
減築リフォームの流れ
減築は一般的なリフォームとは異なり、構造計算や役所への申請が必要となる大掛かりな工事で、大まかな流れは以下の通りです。
最初にお客様のご要望をヒアリングし、建物の状態や敷地の状況を専門家が現地で確認するご相談・現地調査から始めます。
調査の結果をもとに、具体的な減築プランを作成し、詳細なお見積りが提示されます。
次の段階は建築士が構造計算を行い、建築確認申請などの必要な手続きを進める設計・申請です。
続いて、2階部分を解体する解体工事が行われ、この際、騒音や粉じんへの対策を徹底し、近隣住民の方々への配慮も行います。
解体後、減築によって弱くなった部分を補強し、新しい屋根を設置する構造補強・屋根工事を行います。
新しい間取りに合わせて内装(壁、床、天井)や外装(外壁、窓など)の工事を行った後、最終確認を経てお客様に新しい住まいのお引き渡しです。
減築リフォームのメリット・デメリット
メリット
減築には様々なメリットがあります。
まず、2階への上り下りがなくなり、すべての生活が1階で完結するため、生活動線がシンプルになります。
これは家事や移動が楽になり、特に高齢者や小さな子供がいる家庭にとって大きなメリットで、将来を見据えたバリアフリー化にもつながる選択肢です。
また減築によって建物の重量が軽くなり重心が下がるため、地震の揺れに対して強くなることで耐震性が向上します。
さらに、減築と同時に耐震補強を行うことで、より安全な住まいを実現できます。
2階部分がなくなることで、掃除やメンテナンスの手間が減り、将来的な修繕費用(外壁や屋根の塗り替えなど)も抑えられるため、維持管理の手間とコストが減ることもメリットです。
そして、2階部分を撤去したスペースに高い天井やトップライト(天窓)を設けることで、開放感あふれるリビングや、光がたっぷりと差し込む明るい空間をつくることができ、開放的な空間が生まれます。
減築リフォームのデメリットと注意点
減築はメリットが多い一方で、いくつかのデメリットと注意すべき点があります。
まず、建物の構造を大きく変更する工事であるため、解体費用や構造補強費用などが発生し、費用が高額になります。
事前にしっかりと計画を立て、信頼できる業者に相談することが重要です。
当たり前ですが、2階をなくすため、床面積は減少します。
趣味の部屋や収納スペースなど、2階で確保していた空間がなくなることを考慮し、1階での生活に必要なスペースを事前に確保しておく必要があります。
また、減築は「建築基準法」に基づく建築確認申請などの複雑な申請手続きが必要です。
専門知識がなければ手続きが難しいため、誠賀建設のような経験豊富な業者に依頼することで、スムーズに手続きを進めることができます。
減築によって床面積が減少するため、固定資産税の評価が変わる可能性があります。
税金が安くなる可能性がある一方で、大規模なリフォームを行うことで家屋の評価額が変動する場合もあるので、事前に市区町村の窓口に確認すると良いでしょう。
減築リフォームで後悔しないためのポイント
減築リフォームを成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
減築は業者によって費用やプランが大きく異なるため、複数の業者から相見積もりを取り、比較検討することで、適正な価格で納得のいくリフォームを実現できます。
また、減築によって生活がどのように変わるのか、家具の配置や収納スペースなど、減築後のライフスタイルを具体的にイメージすることも重要です。
そして、減築後の不具合やメンテナンスについて、どのようなアフターフォロー体制があるのかを事前に確認しておくと安心です。
まとめ
2階の減築リフォームは、平屋として生活動線をシンプルにし、耐震性の向上や維持管理コストの削減といった多くのメリットをもたらします。
しかし、高額な費用や複雑な申請手続きが必要となるため、事前の綿密な計画が不可欠です。
誠賀建設では、お客様のライフスタイルに合わせた最適なプランを提案し、専門知識を持つスタッフが安全で快適な住まいづくりをサポートします。
ぜひこの記事を参考にして、減築リフォームを検討してください。