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基礎知識

2025.05.1

部屋を広く有効活用したい!間仕切り壁の撤去にかかる費用について

はじめに

部屋を広く使ったり、空間を有効活用したりしたい場合、間仕切り壁の撤去が選択肢の一つとなる場合があります。

しかし、実際に間仕切り壁を撤去するにはどのくらいの費用がかかるのか、どのような点に注意が必要なのか、具体的な情報がないと不安に感じるかもしれません。

ここでは間仕切り壁の撤去にかかる費用の目安や、費用に影響を与える要因、そして工事を進める上での注意点について解説します。

間仕切り壁の撤去を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

間仕切り壁撤去費用の目安と要因

間仕切り壁の撤去にかかる費用は、壁の種類や構造、撤去する面積、作業環境などによって大きく変動します。

一般的な費用相場としては、1平方メートルあたり1万円~5万円程度が目安と考えられます。

ただし、これはあくまで壁本体の撤去にかかる費用であり、後述する様々な要因によって総額は変わります。

壁の構造や材質、撤去面積などによって費用は変動するのが一般的です。

具体的な費用を知るには、現地調査に基づく正確な見積もりが必要です。

費用を左右する主な要因

間仕切り壁撤去の費用は、いくつかの要因によって変動します。

主な要因は以下の通りです。

壁の種類・構造

石膏ボードや木材を使った壁は比較的撤去しやすいですが、コンクリートやALC(軽量気泡コンクリート)の壁は解体に手間がかかるため、費用が高くなる傾向があります。

また撤去しようとしている壁が、建物の構造上重要な役割を果たす耐力壁であるかどうかは非常に重要なポイントです。

耐力壁は、地震や風などの水平方向の力に抵抗する役割を持つ壁のことで、建物の強度に直接関わります。

耐力壁でない壁(非耐力壁)の撤去は比較的容易ですが、耐力壁の撤去は構造計算や補強が必要となる場合があり、費用が大幅に高くなるだけでなく、原則として撤去が難しいケースが多いです。

作業の難易度

解体した壁材を運び出す経路が狭いまたは複雑な場合、搬出に手間がかかり費用が増す可能性があります。

また壁を撤去する際、周囲を傷つけたり汚したりしないようにしっかりと養生する必要がある場合も、作業時間が増え費用に影響します。

さらに付帯工事の有無も重要な要因です。

付帯工事とは間仕切り壁の撤去に伴って別途必要となる工事のことで、電気配線の移設や壁の補修・仕上げ、床や天井の補修などが含まれます。

この費用はそれぞれの間仕切り壁が配線を含んでいるかどうかや壁を撤去した後の状況によって変動するため、工事前の見積もりが不可欠です。

他にも撤去する壁にアスベストが含まれている場合、飛散防止のための特別な工法や資格が必要となり、費用が大幅に増加します。

アスベストは、かつて建材として広く使われていた天然の鉱物繊維で、健康被害を引き起こすため現在は使用が禁止されてい流素材です。

特に築年数の古い建物の場合、事前の調査が必要となる場合があります。

これらの要因が複合的に影響し合い、最終的な費用が決まります。

 

工事の流れ

間仕切り壁の撤去工事は、一般的に以下の流れで進みます。

現地調査・見積もり:専門家が現地で壁の構造や周辺状況を確認し、見積もりを作成します。

契約:見積もり内容に合意すれば契約を締結します。

養生:周囲の家具や床、壁などを傷つけたり汚したりしないように、丁寧に養生を行います。

壁の解体・撤去:騒音や粉塵に配慮しながら、壁を慎重に解体し撤去します。

廃材の搬出・処分:発生した廃材を適切に分別し、運び出し、法に基づき処分します。

補修・仕上げ:壁を撤去した後の床、天井、壁の補修や内装の仕上げを行います。

引き渡し:最終確認を行い、工事完了となります。

 

間仕切り壁撤去の注意点

間仕切り壁の撤去を検討する上で、特に注意しておきたい点がいくつかあります。

耐力壁でないかの確認

最も重要な点で、撤去したい壁が建物の構造を支える耐力壁である場合、原則として撤去はできません。

建物の安全性を確保するため、事前に専門家による正確な判断が必要です。

マンションの場合の管理規約確認

もしマンションにお住まいの場合、専有部分であっても間取りの変更に管理組合の許可が必要な場合があります。

事前に管理規約を確認し、必要な手続きを行う必要があります。

電気配線や設備の確認

壁の中に電気配線や、インターホン、給排水管などの設備が隠されている場合があります。

これらを損傷しないように、事前の確認と必要に応じた移設計画が大切です。

信頼できる業者選び

間仕切り壁の撤去は、建物の構造に関わる可能性のある工事です。

経験豊富で信頼できる業者に依頼することが、安全かつ適切な工事を行う上で非常に重要となります。

具体的には施工実績や口コミの確認、見積もりの際のコミュニケーションなどに注目することをおすすめします。

 

まとめ

間仕切り壁の撤去は、部屋を広く使うために有効です。

費用は様々な要因によって変動するため、正確な金額を知るためには専門業者による現地調査と見積もりが必要となります。

また、建物の構造やマンションの規約など、事前に確認すべき重要なポイントがいくつかあります。

ぜひこの記事を参考に、間仕切り壁の撤去について検討し、快適なお住まいを実現してください。