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基礎知識

2025.05.7

ランドリールームの増築にかかる費用とその内訳、知っておきたいポイント

はじめに

家事の効率化や快適性を向上させる目的で、近年ランドリールームへの関心が高まっています。

特に、既存の住まいにランドリールームがない場合、増築という方法で新たに空間を設けることが考えられます。

しかし、実際に増築するにはどれくらいの費用がかかるのか、具体的なイメージが湧きにくいという方も少なくありません。

この記事では、ランドリールームの増築を検討する上で知っておきたい費用に関する情報や、計画を進める上でのポイントについて詳しくご説明します。

ランドリールームの増築を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

ランドリールーム増築にかかる費用の内訳

ランドリールームを増築する際に発生する費用は、主にいくつかの要素によって構成されています。

まず挙げられるのが、増築部分そのものを造るための本体工事費です。

これには、建物の骨組みとなる構造体(柱や梁など)の工事、屋根や外壁、内装、窓やドアの設置といった費用が含まれます。

増築する面積や建物の構造(木造か鉄骨造かなど)、使用する建材のグレードによって、この本体工事費は大きく変動します。

本体工事の他に必要となるのが付帯工事費です。

これは、既存の家屋と増築部分を接続するための改修工事や、水道・排水設備の配管工事、換気扇や照明などの電気配線工事といった費用を指します。

もし増築予定地の地盤が弱い場合には、安全のために地盤改良工事が必要となり、その費用も付帯工事費に含まれることがあります。

そして、工事に関わる手続きや管理のための諸経費が発生することにも注意が必要です。

これらの本体工事費、付帯工事費、諸経費を合わせた金額が、ランドリールーム増築にかかる総費用となります。

増築費用を左右する様々な要因

ランドリールームの増築費用は、様々な要因によって変動します。

まず、増築する面積は費用に大きく影響します。

広くなるにつれて材料費や工事の作業量が増えるため、費用も高くなりがちです。

また建物の構造によっても費用は異なります。

木造と鉄骨造では使用する材料や工法が異なるため、それぞれ費用感が変わってきます。

どのような設備を導入するかも費用が変わる要因です。

例えば、高性能な換気システムを設置したり、衣類乾燥機やスロップシンク(つけ置き洗いや手洗いなどに便利な深めのシンク)を導入したりする場合、その分の費用が加算されます。

内装や外装にどのような仕様の材料を選ぶか、例えば壁材や床材、外壁材のグレードによっても費用は変わってきます。

増築予定地の地盤の状態も重要な要因です。

地盤が軟弱な場合、安全な建物を建てるために地盤改良工事が必要となり、その費用が別途発生します。

さらに、既存家屋との取り合い、つまり増築部分と既存の建物がどのように接合されるかによっても費用は変動します。

既存部分の構造によっては、増築に合わせて補強工事が必要になることもあります。

 

ランドリールーム増築の費用相場

ランドリールームの増築費用は、前述した様々な要因によって幅がありますが、一般的な目安としては以下のようになります。

およそ2〜3畳程度の広さになると60〜200万円が目安となることが多いです。

ただし、これはあくまで一般的な相場であり、導入する設備のグレードや内装の仕様、敷地の条件、増築するフロアなどによって費用は大きく変動する可能性があります。

正確な費用を知るためには、建築会社に見積もりを依頼することが不可欠です。

費用を抑えるための工夫

ランドリールームの増築を検討する際に、費用をできるだけ抑えたいと考える方もいらっしゃるでしょう。

そのためには以下のような工夫が有効です。

まず、増築面積を必要最低限にすることが挙げられます。

広ければ広いほど使い勝手が良いように思えますが、費用は面積に比例して増加します。

家族構成や一度に洗濯する量などを考慮し、本当に必要な広さを見極めることが大切です。

また、建物の構造や仕様をできるだけシンプルにすることも費用を抑えるポイントです。

複雑な形状にしたり、非常に高価な素材を選んだりせず、機能的でシンプルなデザインを選ぶことでコストを抑えられます。

さらに、既存の水回りの近くに増築することも費用削減につながる可能性があります。

浴室やキッチンの近くにランドリールームを設けることで、新たな給排水管工事の距離を短くでき、工事g費用を抑えることが可能です。

 

ランドリールーム増築のメリットとデメリット

ランドリールームを増築することには、生活の質を高める多くのメリットがありますが、考慮すべきデメリットも存在します。

メリットとしては、まず家事効率の向上が挙げられます。

洗う、干す、畳む、収納するといった洗濯に関する一連の作業を一部屋で完結できるため、家の中を移動する手間が省け、大幅な時間短縮が可能です。

また、室内に物干しスペースを確保できるため、天候に左右されずに洗濯物を干せる点も大きなメリットです。

雨などが気になる時期でも安心して部屋干しができます。

洗濯関連用品やタオルなどをまとめて保管できる収納力の向上も期待できます。

さらに、外に洗濯物を干さずに済むため、防犯対策にもつながり、洗濯物の盗難やプライバシーの保護にも有効です。

一方、デメリットとしては、やはり費用がかかる点が挙げられます。

建物を新しく造るため、リフォームなどと比較して一般的に費用は高額です。

また、増築する面積によっては建築確認申請が必要となり、手続きに時間や費用がかかる場合があります。

既存の建物の構造によっては、増築に伴って既存部分の構造補強が必要になることもあり、これも費用や工期に影響を与える可能性があります。

 

まとめ

ランドリールームの増築は、日々の暮らしをより快適にし、家事の負担を軽減するための有効な方法です。

しかし、工事には費用がかかり、様々な検討事項があります。

今回ご紹介した費用の内訳や相場、費用を左右する要因、そして増築を進める上で知っておきたいポイントを参考に、ご自身のライフスタイルやご予算に合わせて、最適な計画を慎重に立てていくことが重要です。

ぜひこの記事を参考にして、ランドリールームの増築を検討してください。