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基礎知識

2025.04.7

玄関の手すりを取り付けるには?:費用相場や補助金制度についてご紹介

はじめに

玄関は家庭内で転倒事故が発生しやすい場所の一つです。

特に段差や階段がある場合、高齢者や足腰が弱い方にとっては移動時の大きな危険要因となります。

このようなリスクを軽減するためには、手すりの設置が有効な安全対策です。

手すりは移動時の支えとなり転倒を防ぐだけでなく、安心して日常生活を送るための重要な役割を果たします。

高齢者や身体的な不安を抱える方がいる家庭では、早めの対策を講じることが必要不可欠です。

この記事では玄関手すり取り付け工事にかかる費用の相場、ご自身での設置の可否、補助金制度について詳しく解説します。

玄関への手すりの取り付けを検討している方はぜひ参考にしてください。

 

玄関の手すり取り付け工事の費用相場

玄関手すり取り付け工事を業者に依頼した場合、その費用相場は1万円から14万円程度です。

この幅広い価格帯は設置する場所や手すり素材、デザイン性によって変動します。

例えば屋内設置の場合と屋外設置の場合では必要な素材が異なります。

屋内では1~4万円程度、屋外では5~14万円程度となります。

屋外設置では雨風に耐えられる耐久性の高い素材が求められるため、費用が増加しがちです。

工事費用の内訳としては以下の項目が含まれます。

材料費

材料費には手すり本体や取り付け金具などが該当し、素材やデザインによって価格が異なります。

施工費

施工費は作業時間や技術的難易度によって変動する上に、出張費や交通費も発生する場合があります。

これらに加えて、廃材処分費や運搬費などの諸経費も加算されることがあります。

屋外への設置の注意点

屋外設置の場合はさらに注意が必要です。

屋外ではコンクリートへの穴開け作業や支柱埋め込み作業など専門的な技術が求められるため、施工難易度が高くなる傾向があります。

その結果として費用も上昇する可能性があります。

オプション

またオプションとして支柱補強やデザイン性を重視した手すりを選択すると追加費用が発生します。

例えば木製手すりやカスタマイズ可能なものを選ぶ場合、その分価格が上昇します。

一方で機能性重視の場合は比較的安価な選択肢もあります。

このようにさまざまな要因によって総額が変わるため、事前に見積もりを取得し、必要な項目を確認することが重要です。

 

自分で手すりを取り付けることはできる?

玄関手すり取り付けはご自身で行うことも可能ですが、その可否は状況によります。

ご自身で行うことの最大のメリットは工事費用を抑えられる点です。

また自分で設置位置やデザインを自由に決められるため、個々のニーズに応じたカスタマイズが可能です。

しかしながらご自身での施工にはいくつかデメリットも存在します。

安全性

まず強度不足による安全性への懸念があります。

適切な工具や技術がない場合、しっかりと固定できず事故につながる可能性があるため注意が必要です。

難易度の高さ

取り付け作業自体も難易度が高く、特に屋外設置ではコンクリートへの穴開けなど専門的な知識と技術が必要となります。

手順

ご自身で手すりを取り付ける際には以下の手順を踏む必要があります。

まず道具を準備し、設置位置を確認します。

その後取り付け作業を行います。

この際壁内部の柱など強度がある部分への固定が重要です。

また屋外の場合はコンクリートドリルなど特殊な工具も必要になります。

ご自身での施工に向いているケースとしては、小規模な室内設置や簡単な構造の場合などがあります。

一方で屋外への設置や広範囲にわたる作業では専門業者への依頼がおすすめです。

安全性と仕上がりを考慮し、自分で行うべきかどうか慎重に判断してください。

 

手すりの取り付けに使える補助金制度

玄関手すり取り付けには補助金制度を活用することで費用負担を軽減することが可能です。

代表的な制度として介護保険による住宅改修費支給制度があります。

この制度では要支援者または要介護者認定を受けている場合、工事費用の一部(所得によって異なる)が補助されます。

ただし補助金額には上限20万円という制限がありますので注意してください。

補助金申請には事前申請が必要であり、その後償還払いという形で補助金分が支給されるため、工事費用全額を一旦自己負担する必要があります。

また自治体ごとにも独自の助成金制度があり、例えば高齢者向け住宅改修支援制度などがありますので、お住まいの自治体で詳細情報を確認することをおすすめします。

補助金制度を利用する際には申請書類や工事内容について正確な情報提供が必要です。

不備があると申請却下になる可能性もあるため専門業者や行政窓口への相談がおすすめです。

 

まとめ

玄関への手すり取り付け工事は安全対策として非常に有効です。

ご自身で施工することも可能ですが、安全性や技術的課題から慎重な判断が重要です。

また介護保険制度や自治体独自の補助金制度を活用することで経済的負担を軽減できます。

安全で快適な住環境を整えるためにも専門業者への相談がおすすめです。

プロによる施工ならば安心して利用できるだけでなく、美観や耐久性にも優れた仕上げとなります。

ぜひこの記事を参考にして、より快適なお住まいを実現してください。