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基礎知識

2024.10.31

外壁塗装は20年ごとに必要?:必要なメンテナンスや塗装を行う理由をご紹介!

はじめに

外壁塗装は住宅の美観を保ち、建物を保護する重要な役割を果たします。

一般的に外壁塗装の寿命は約20年と言われていますが、外壁の状況に応じて寿命は変化します。

本記事では外壁塗装の実際の耐用年数や、20年以上持たせるためのメンテナンス方法、そして20年以内に塗り替える理由についてご紹介します。

外壁塗装のタイミングにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

 

外壁塗装の寿命は本当に20年?

外壁塗装の耐用年数は一般的に1520年程度と言われています。

しかしこの数字はあくまでも目安で、実際の寿命は様々な要因によって左右されます。

まず使用する塗料の品質は外壁塗装の寿命に大きな影響を与えます。

高品質な塗料を使用すれば耐久性が向上し、寿命が延びる可能性があります。

例えばシリコン系塗料は耐候性に優れており、一般的なアクリル系塗料よりも長持ちする傾向があります。

また環境条件も外壁塗装の寿命を左右する重要な要因です。

海沿いの塩害地域や工場地帯の大気汚染が激しい地域では、塗装の劣化が早まる可能性があります。

適切なメンテナンスを行うことで25年以上持つケースもあれば、厳しい環境条件下では10年程度で再塗装が必要になることもあります。

したがって一律に20年と考えるのではなく、定期的な点検を行い建物の状態を適切に評価することが重要です。

 

20年以上持たせるためのメンテナンス方法

外壁塗装を20年以上持たせるためには適切なメンテナンスが不可欠です。

定期的な点検と早期の対応が、塗装の寿命を延ばす鍵となります。

定期点検の実施

年に12回、目視による外壁の点検を行うことをおすすめします。

特に注意すべき点は外壁のひび割れ・剥がれの有無や変色・色褪せの程度、コケやカビの発生状況です。

これらの症状が見られた場合、劣化が進み始めているので早めの対処が必要です。

コーキング補修

外壁の継ぎ目や窓枠周りのコーキングは、経年劣化により硬化や亀裂が生じやすい部分です。

定期的にコーキングの状態を確認して必要に応じて補修や打ち替えを行うことで、雨水の浸入を防ぎ外壁全体の寿命を延ばすことができます。

部分塗装

全面的な再塗装が必要になる前に劣化が進んでいる部分のみを部分的に塗り直すことで、外壁全体の寿命を延ばすことができます。

特に日当たりの良い南面や雨がかかりやすい軒下などは、他の部分よりも劣化が早いため重点的にチェックしましょう。

定期的な清掃

外壁の汚れは単に見た目の問題だけでなく塗膜の劣化を早める原因にもなります。

年に1回程度、中性洗剤を使用した水洗いを行うことで汚れを落とし、塗膜の寿命を延ばすことができます。

これらのメンテナンスを適切に行うことで外壁塗装の寿命を大幅に延ばすことが可能です。

ただしメンテナンスには専門的な知識と技術が必要な場合もあるため、不安な点がある場合は専門業者に相談することをおすすめします。

 

外壁塗装を20年以内に行うべき理由

外壁塗装を20年以上放置すると、建物全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

以下に20年以内に外壁塗装を行うべき主な理由を説明します。

劣化の進行と修理費用の増加

外壁塗装を長期間放置すると塗膜の劣化が進行し、外壁本体にまで損傷が及ぶ可能性があります。

この場合、単なる再塗装では済まず外壁材の交換が必要になることもあります。

結果として修理費用が大幅に増加してしまいます。

20年を超えた場合の劣化症状

外壁塗装を20年以上放置した場合、塗膜の剥がれ・浮きやひび割れの拡大、外壁材の腐食や劣化、ひどい場合は雨漏りの発生といった劣化症状が発生しやすくなります。

これらの症状は建物の構造体にまで影響を及ぼす可能性があり、深刻な場合は住宅の安全性にも関わる問題となります。

建物全体の寿命への影響

適切なタイミングでの再塗装は建物全体の寿命を延ばす効果があります。

外壁は建物を適切に保護することで構造体への悪影響を最小限に抑えることができます。逆に外壁塗装を放置すると建物全体の寿命が短くなる可能性があります。

資産価値の維持

定期的な外壁塗装は住宅の資産価値を維持する上でも重要です。

美観が保たれ適切にメンテナンスされた住宅は、中古住宅市場でも高い評価を得やすく将来的な売却や賃貸の際にも有利に働きます。

エネルギー効率の向上

新しい外壁塗装技術には断熱性能を向上させる効果があるものもあります。

20年以内に再塗装を行うことで最新の塗料を活用し、住宅のエネルギー効率を向上させることができます。

これらの理由から外壁塗装は20年を待たずに、適切なタイミングで行うことが重要です。

一般的には1015年程度で専門家による点検を受け、必要に応じて再塗装を検討することをおすすめします。

 

まとめ

外壁塗装の寿命は一般的に20年と言われていますが、実際には使用する塗料や環境条件、メンテナンス状況によって大きく変わります。

20年以上持たせるためには定期的な点検や適切なメンテナンスが不可欠です。

一方で20年を待たずに再塗装を検討することも重要です。

劣化が進行すると修理費用が増加し、建物全体の寿命にも影響を与える可能性があります。

また適切なタイミングでの再塗装は、住宅の資産価値維持やエネルギー効率の向上にもつながります。

外壁塗装は住宅の長寿命化と資産価値の維持に直結する重要な要素です。

20年という数字にとらわれすぎず定期的な点検と専門業者の助言を基に、計画的な塗装とメンテナンスを実施することをおすすめします。

ぜひこの記事を参考にして大切なお家をお守りください。