2024.10.14
中古物件のリフォームの費用は?:左右するポイントをご紹介
はじめに
中古住宅のリフォームは新築住宅の購入と比べてコストを抑えつつ自分好みの住まいを手に入れることができるため人気となっています。
しかしリフォームにはさまざまな費用がかかるため計画的に進めることが重要です。
中古住宅リフォームの最大のメリットは低コストで自分好みの住まいを実現できることです。
このメリットを最大限に活かすためにはリフォームにかかる費用を正確に把握し、適切な予算計画を立てることが不可欠です。
本記事では中古住宅リフォームにかかる費用の相場や、考慮すべき追加コスト、さらに費用を抑えるためのポイントについてご紹介します。
費用の決定要因
中古住宅のリフォーム費用は物件の状態や広さ、地域、そして改修内容によって大きく異なります。
物件の状態
物件の状態はリフォーム費用に大きく影響します。
例えば築年数が古く設備や内装が劣化している場合、大規模な改修が必要になるためその分コストが増加します。
一方で新しい物件であれば、小規模な修繕やデザイン変更だけで済むことも多くその結果としてリフォーム費用は抑えられます。
広さと地域による影響
物件の広さも費用に影響します。
一般的に面積が大きいほど工事費用も高くなる傾向があります。
また地域によっても相場は異なるため、都心部では高額になる一方で郊外では比較的安価になることがあります。
このため自分が希望するエリアでの相場を事前に調査しておくことが重要です。
具体的なリフォーム例
以下に、中古住宅でよく行われるリフォーム内容ごとの費用相場を示します。
キッチン
キッチンのリフォームは非常に人気があります。
シンプルなI型キッチンへの変更であれば比較的安価に抑えることができますが、複雑な形状であるL型やアイランド型など高機能なキッチンを選ぶ場合は100万円以上かかることもあります。
またキッチン周りの収納やカウンターなども含めると、更なるコストが発生します。
リビング
リビングは家族が集まる重要な空間です。
壁紙の張り替えやフローリングの変更などは比較的安価に行えますが、和室から洋室への変更のような大規模な改修は高価になることが多いです。
また照明器具やカーテンなども新調する場合、その分も予算に組み込む必要があります。
浴室
浴室のリフォームは現在の浴室からシステムバスへの変更が一般的です。
特にユニットバスへの変更は人気ですがその際には配管工事や脱衣所との調整も考慮しなければならないため、それぞれ追加コストが発生する可能性があります。
外装
外装は建物全体の印象を左右するため大切な改修ポイントです。
外壁塗装やサイディング張り替えなどは高額になり、防水工事や屋根の修繕も必要になる場合があるためその際にも別途予算を確保しておく必要があります。
リフォームにかかるその他のコスト
リフォーム工事には本体工事以外にもさまざまな追加コストがあり、これらを把握しておくことで予算オーバーを防ぐことができます。
設計費・管理費
大規模なリフォームの場合には設計士や工事管理者への報酬も考慮しなければなりません。
この設計費や管理費は通常、工事費用の10~15%程度になることが一般的です。
特に複雑な設計や特殊な要望がある場合、この部分は大きく膨らむ可能性があります。
許可申請費用
構造に関わる大規模改修や用途変更の場合には建築確認申請が必要になります。
この申請手続きには手数料が発生し、その金額は地域によって異なるものの数万円程度になることがあります。
このような許可申請についても予算に組み込んでおくべきです。
予想外の追加費用
中古住宅の場合、工事中に予期せぬ問題が発生することがあります。
例えば「壁を剥がしたら想定以上に劣化していた」「配管から水漏れしている」などです。
このような場合には追加工事が必要になりその分コストが増加します。
そのため予算には当初見積もりの10~20%程度を予備費として確保しておくと安心です。
費用を抑えるためのポイント
中古住宅リフォームでは多くの場合高額な投資となります。
しかし必要に応じて一部作業を自分で行うことで大幅にコストダウンできます。
たとえば壁紙の張り替えや簡単な塗装作業などは自分でも行える範囲です。
ただしDIYにはメリットとデメリットがあります。
メリットとしては費用が削減できたり自分好みのデザインに仕上げたりすることができます。
一方で時間と労力がかかる上、業者に依頼するよりもクオリティが低くなりがちです。
また修正コストがかかるため注意が必要です。
DIYを検討する際は自身の技術レベルと作業時間を考慮し無理なく行うよう心掛けましょう。
まとめ
中古住宅リフォームは自分好みの住まいを実現できる魅力的な選択肢ですが、その一方で多様な費用が発生します。
適切な予算計画と情報収集によって、不安要素を減らしながら理想的な住まいへと近づけていくことが重要です。
特に物件状態による影響や地域差について理解し、自身でできる部分(DIY)と専門業者による施工とのバランスを考えることで大幅なコスト削減につながります。
また補助金制度なども積極的に活用しながら賢い投資として中古住宅リフォームに取り組んでください。